皆さんは子供のころ、身の回りにあった小物類に憧れたことはないでしょうか？例えば、旅行先でおみやげとして買ってもらった「木工細工」に魅せられて、それに似せた工作を小学校の図工の時間にしてみたり、街中で見かけた「影絵」に感銘を受け、親にねだって自分をそれを作ってみたりなど、ちょっとしたきっかけで始める趣味は色々とあるものです。

私も実はその口で、小さいころに見た海沿いの町の小物屋さんにあった「ガラス細工の小物」に惹かれ、「どうすればあんなに綺麗で繊細なものが作れるんだろう」と憧れを持ちました。
そしてそれは、高校に入った際に「工芸部」を見つけたことで一気に私の中からあふれ出し、創作の衝動となりました。今の私は、日常の中で何か気に入ったものやアイデアが出ると、それを形にせずにはいられない困った癖が付いてしまっているのです。

先日も学校の窓ガラスを交換しているところに出くわしたのですが、その廃棄されるガラスがちょっとしたステンドグラス風になっており、「これでガラス棚を作ったらきっとキレイ」と思ってしまったので大変です。窓ガラス交換の作業をしていた業者さんや、担当の先生に頼み込んで廃棄される予定だったそのステンドグラス風ガラスを貰うと、そのまま工芸部の部室に持っていって作業開始。結局、三日ほどかけて自作のガラス棚を作り、部室に取り付けてみたのです。

結果は自分なりに満足。ちょっと強度に欠ける棚ですので、あまりに重いものは無理ですが、それでも小物なら大丈夫です。この棚は、素材になったステンドグラス風ガラスの状態も良かったので、思った通りキレイな状態で仕上がり、私のお気に入りになってくれそうです。